適応障害と血液検査 vol.2
こんにちは、紫音(しおん)です。
前回のお話はこちらから。
1週間後、再び主治医の元を訪ね、検査結果を見せてもらいました。
A4用紙に沢山の項目が載っていて、そのほとんどが適正値でしたが、
主治医の最初の一言が、
「甲状腺の機能が低いんですよね。」でした。
甲状腺とは喉仏のすぐ下にある小さな臓器で、とても柔らかく、
外から手で触ってもわからず、普段は意識しないかもしれません。
身体の発育を促したり新陳代謝を活発にする働きのあるホルモンを作っています。
つまり、元気に日常生活を送るために必要なホルモンで、
多すぎても少なすぎても日々の活動に支障が出てしまいます。
甲状腺ホルモンの分泌が多すぎる場合は、バセドウ病と呼ばれる病気で、
少なすぎる場合は、橋本病と呼ばれる病気が有名かもしれません。
かつて歌手の絢香さんがバセドウ病の治療のために活動休止されたことで
ご存じの方もいらっしゃるでしょう。
女性に多く、原因はまだわかっていないようです。
甲状腺の機能が低下し、ホルモンの分泌が少ない場合、
疲れやすさやだるさがある、無気力になる、物忘れがある、眠い、などの症状があり、
個人差はありますが、この症状は適応障害の症状とも酷似しています。
私にもこういった症状がありましたが、心療内科では専門外のため、
詳しく調べるのであれば内科を受診する必要があるとのことでした。
心療内科でまさか内科の病気の可能性を指摘されるとは思わず、
他の説明は全く頭に入ってこないままその日の診察を終えました。
次へ続きます。