適応障害と服薬治療 vol.4
こんにちは、紫音(しおん)です。
前回のお話はこちらから。
レクサプロ5mg→10mgの増量による副作用は2週間程で治りました。
その頃になると、新たな問題が発生してしまいます。
比較的毎日眠れていたはずが、眠っても途中で起きてしまい、
夜ぐっすり寝れなくなってしまいました。
それまではたまに寝付けない程度だったのに常態化したのは、
休職して仕事による疲れがなくなったこととお昼寝が原因です。
主治医に相談し、睡眠薬を処方してもらいました。
私が当時使っていた睡眠薬は、レンドルミンとデエビゴの2種類です。
休職前に眠れない時や時差ボケ対応時にも使っていたので、
副作用等もなく飲み慣れていました。
脳の機能を低下させることで入眠させてくれるお薬ですが、
長期間服用すると依存性が高いことから、新しく紹介されたのがデエビゴです。
デエビゴの方が新しい睡眠薬で、不眠症治療薬として知られています。
こちらは覚醒の維持に重要なオレキシンという物質に働きかけて、睡眠を促します。
通常、昼間は増加し夜間は減少している物質なので、
生理的な活動に合わせて効果を発揮してくれる優しいお薬と言えるかもしれません。
依存性が少なく、主治医の方針としては、
レンドルミンを減らしてデエビゴに切り替えたいとのことでした。
ただ、当時の私が飲み比べた時には、レンドルミンに慣れていたせいか、
デエビゴの効果が薄く感じてしまいあまり眠れず、
トラゾドンという3つ目のお薬に変更したこともあります。
トラゾドンは、抗うつ薬の1種でSSRIに分類されていないものの、
セロトニンに対して再取り込み阻害作用を持つお薬です。
睡眠薬を使わずに睡眠障害を治すためのお薬として知られていますが、
こちらは起床時に重い頭痛がしてしまいました。
素人見解では、SSRI(レクサプロ)も服用していたので、
私にはちょっと効果が強く出過ぎてしまったのかなと思っています。
このように、睡眠障害1つでも様々なお薬を試してみて、
自分の今の症状に合ったものを探しながら治療を進めていきました。
そのプロセスは方針こそあれど手探りに感じ、
中々先の見えない状況にとても苦しかった思い出があります。
次へ続きます。