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病気でキャリアを挫折した30代女子が人生再起動中

適応障害と服薬治療 vol.10

 

こんにちは、紫音(しおん)です。

初めましての方、こちらで自己紹介しています。

 

前回のお話はこちらから。

self-journal.hatenablog.com

 

 

 

過呼吸の発作が起きた時のための、お守りとしてソラナックスを処方してもらった日、

もう1つ、お薬に変化がありました。

今まで服用していたレクサプロの増量です。

5mgから始めて、10mg、15mgと少しずつ増やしてきましたが、

服薬にも慣れてきたことと、発作や落ち込みに苦しんでいる様子を見て

主治医が最大量の20mgを提案してくれました。

 

 

 

 

この頃には薬の増量に大きな抵抗はなく、

早く治るのであれば、楽になるのであればお勧めに従ってみようと思い、

15mg→20mgへ変更した処方箋を書いて頂き帰宅しました。

 

 

 

 

その日の夜から増量したお薬を飲み始めましたが、翌朝になると頭痛が酷く

痛み止めを飲んで少し落ち着くも、中々スッキリしません。

眠れていないことも原因の1つですが、頭がぼんやりとして重たく、

いつも以上にぼーっとしてしまいます。

この頃になると、少しずつ事務処理もできるようになっていたのですが、

あまり集中できず、ちょっとするとすぐに疲れてしまいました。

 

 

 

 

1週間を通して調子が悪く、1日中身体がだるくて寝ている日もあり、

気持ちの面でもかなりネガティブになっていたと思います。

人とほとんど話さず1人で過ごしていたこともあり、

頭の中で考えても仕方のないようなことをぐるぐる考えてしまっていました。

 

 

 

 

翌週、主治医に相談してとりあえずレクサプロは15mgに戻してもらいました。

あーだこーだとぐだぐだ話す私の話に付き合って頂きつつも、

先生曰く、1つ1つ真面目に捉えすぎなようで、

 

「今は運動と食事管理だけしておけば良いです。」

「薬の量は病状の良し悪しに関係ありません。」

「長期的な視点で捉えて下さい。

 例えば1ヶ月単位で経過を見て、良い方向に向かっていることを実感しましょう。」

 

とのこと、メソメソしながら診察室を後にしました。

 

 

 

 

この時から現在まで約4ヶ月、薬の量は変更せず、継続して治療しています。

もしかしたら20mgに増量した方が治りが早かったのかもしれませんが、

私にとっては、このゆっくりとしたペースが必要だったのかもしれません。

当時を振り返ってみると、今はかなり安定していて、体力もついてきました。

主治医の言う通り、長期的に見れば改善の方向に向かっていて、

これからもマイペースに、少しずつでも着実に回復していこうと思っています。

 

 

 

適応障害と服薬治療 vol.9

 

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前回のお話はこちらから。

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エビリファイが再登場してから約1ヶ月、服薬治療が始まって6ヶ月目になったある日、

早朝から過呼吸の発作を起こして目が覚め、嘔吐してしまいます。

この頃には対応も慣れてきて、これはストレスかな〜だとしたら何が原因かな〜と、

落ち着いて考えられるようになってきました。

とりあえずこの日は休憩して、翌日の診察に備えます。

 

 

 

 

主治医に一連の話をすると、

 

「あなたにとって過呼吸は涙みたいなものですね。

 限界が来ると溢れてくるサインで、わかりやすく教えてくれたと思ったらいいです。」

 

と言われ、過呼吸の発作に対する捉え方について、心がふわっと軽くなりました。

今までずっと、発作を起こしても人に迷惑をかけるだけで、

苦しさや辛さ、訳のわからない感情を1人で処理するだけのものだと思っていて、

涙だったら誰しも出るもので、生理現象として受け入れることができました。

 

 

 

 

更に、一般的な適応障害だけの症状を持った人の治療経過を辿っていないことから、

以前にも精神的に辛い時期があったんじゃないかと質問されます。

過呼吸の発作は何度か起こしてしまったことがあり、

今までの話を少ししたところ、先生が新しいお薬を処方してくださいました。

それがソラナックスです。

 

 

 

 

ソラナックスは、安定剤と呼ばれることもあり、

不安や緊張を和らげる効果が期待できる、即効性のあるお薬です。

強い不安やパニック障害を起こしてしまった時の頓服として使います。

作用がしっかりしている分、依存性に注意が必要となります。

発作が落ち着くまでは1人で耐え忍ぶものだと思っていた私にとって、

お薬を処方してもらえて、少しでも楽になるのなら試してみたいと思いつつ、

強い薬を服用することにやはり抵抗はありました。

 

 

 

ですが、主治医の

「お守り代わりに持っていてはどうですか」

という言葉に気持ちが楽になり、いざという時のために5回分、

処方していただくことになりました。

 

 

 

 

次へ続きます。

 

 

 

 

適応障害と服薬治療 vol.8

 

こんにちは、紫音(しおん)です。

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前回のお話はこちらから。

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レクサプロを10mg→15mgに増量してから約1ヶ月、

服薬治療を始めて5ヶ月目になり、お薬の内容に変化がありました。

以前服薬したものの、薬のパワーに体力が追いつかずに服薬を中止しまった、

エビリファイの再登場です。

(服薬を中止した時のお話はこちらから)

 

 

 

この日は朝から調子が悪く、せっかく早く目が覚めたのに耳が詰まって聞こえ辛く、

呼吸も浅くて起き上がろうにも頭がフラフラして起き上がれません。

内分泌科の予約をしていたにも関わらず、体調不良でキャンセルし、

1日中家の中でゴロゴロしながら過ごしました。

あまりの不調になす術がなく数ヶ月前に服薬を中止したエビリファイを飲み、

いつものお薬も一緒に飲んで早めに就寝し、何とかやり過ごしました。

 

 

 

 

ちょうど翌日が診察だったので、一連の話を何気なく主治医に報告すると、

 

「1度止めた薬に手を出すほど辛かったんでしょう?」

「自分が辛かったことを認めてください。」

 

と言われてしまい、診察室で号泣します。

 

 

 

 

泣きながらも、主治医に話を聞いてもらいながら何が原因だったかを探ります。

どうやら実家に数日滞在したことの疲れが溜まっていたことで体調不良になり、

内分泌科の予約に行けなかったことがショックだったようです。

今は休職して病気を治すことが仕事のようなものなのに、

診察にさえ行けなかったら、一体自分に何ができるんだろうという無力感、

ずっとこのままなんじゃないかという恐怖感でいっぱいになり、

行き場のない感情が心の器から溢れ出てしまいました。

 

 

 

 

数ヶ月前ではまだ体力が回復しておらず、

エンジンの蒸しすぎになってしまっていましたが、少し回復している今、

エビリファイを飲んで、元気になるお手伝いをしてもらいましょう」

と主治医に勧められ、ここから毎日服用することになりました。

 

 

 

 

このような経緯を経て、以下のお薬を服用して治療していきます。

・レクサプロ:15mg

エビリファイ:1mg

レンドルミン:0.25mg

・デエビゴ:10mg

 

 

 

 

次へ続きます。

 

 

 

適応障害と服薬治療 vol.7

 

こんにちは、紫音(しおん)です。

 

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睡眠障害の治療が始まって2ヶ月弱、服薬治療を始めて4ヶ月目、

1番最初からお世話になっていたレクサプロを増量しました。

(レクサプロに関する記事はこちらから)

10mg→15mgへの変更です。

この数ヶ月で主治医が想定した回復曲線を描いていないことから、

もう少し増やすことで心の負担が軽くなるのではという提案でした。

 

 

 

 

当時は既に甲状腺機能低下症と鉄欠乏性貧血の治療も始まっており、

こちらの治療のための薬も服用していたため、

こんなに飲んでしまって私は大丈夫なんだろうか、

これだけ飲まなきゃいけない私は一体どうなっちゃっているんだろうか、などと

余計な考えや不安を頭の中でぐるぐると巡らせて、

更に薬が増えることに大きな抵抗感がありました。

 

 

 

 

主治医にこのモヤモヤや不安を吐露すると、

「治療に必要な薬しか出していません。」

「1日20mgまで服用可能なので、まだ最大値ではありません。」

「今はしっかり休んで治す時期だと思ってください。」

と返答がありました。

 

 

 

 

更に、

「まだ本当の意味で自分が病気であることを受け入れられていない」

と指摘されます。

 

 

 

 

そう、例えばわかりやすく目に見える傷だったとして、

中々治らなかったら薬を変えたり増やしたりすることは当然のこと。

それができないのは、私自身がこの適応障害という病を受け入れて

腹を括って治療ができていないということなのです。

 

 

 

 

この事実に凄くショックを受けましたが、主治医の鋭い指摘は図星で、

しゅんとなりながら、レクサプロを増量することになりました。

 

 

 

 

次へ続きます。

 

 

適応障害と服薬治療 vol.6

 

こんにちは、紫音(しおん)です。

 

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体重が勢いよく増加しながらも少しずつ元気になってきているように見え、

服薬から2ヶ月が経つ頃には、気持ちばかりが先走るようになりました。

まだ体力が戻ってきていないのに、変にやる気だけがある状態です。

と言ってもできることは少ないので、やたらと掃除をして疲れてしまい、

でもやらずにはいられない、気持ちが興奮して夜眠れず、

眠るために何かしたいといった状況でした。

 

 

 

 

この状況を主治医に報告にすると、エビリファイが強く効いているとのことで、

体力が気持ちの上がり具合に追いついておらず、

いわばエンジンを蒸しすぎている状態とのことで、

エビリファイを一時中断し、まずは睡眠障害を改善することになりました。

 

 

 

治療の流れとしては、以下のようなイメージでした。

1.ストレスから離れて療養する(休職)

2.ストレスがゼロの状態を安定させる(脳を使わずぼーっと過ごす)

3.夜しっかり眠れるようになる(睡眠障害の改善)

4.徐々にやる気を出して体力をつける(運動)

5.体力がついたら脳の機能を取り戻す(思考・読書など)

 

エビリファイを服用して1ヶ月(最初の受診から2ヶ月)経ったこの段階では、

もう4まで進んでいたと思っていたのですが、

この時はまだ主治医も私も気づいていなかったストレスが心の中に隠れており、

実際にはまだ2の段階が必要だったことが後になってわかります。

 

 

 

 

こうしてエビリファイを中断して、睡眠障害を改善するため、

デエビゴとレンドルミンを両方服用することになりました。

(2つのお薬についてはこちらをご参照ください)

 

 

 

 

次へ続きます。

 

 

 

適応障害と服薬治療 vol.5

 

こんにちは、紫音(しおん)です。

 

前回のお話はこちらから。

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心療内科のお薬を飲み始めてから1ヶ月、1番最初に処方されたお薬のうち、

メイラックスを飲み終え、エビリファイに切り替わりました。

(最初の処方箋についてはこちらをご参照ください)

メイラックスにはマイナスをゼロに持っていく作用があったので、

気分の落ち込みなどのネガティブな面が少なくなってきたと判断されたようです。

 

 

 

 

今回新しく服用することになったエビリファイは、第二世代の向精神病薬と呼ばれ

脳内の神経伝達物質であるドーパミンの量を適切に調整してくれます。

最初に処方されたレクサプロが、精神を安定させるセロトニンに働きかけ、

今回のエビリファイが、気力ややる気を調整するドーパミンに働きかけます。

このエビリファイは、全体的に副作用が少ないお薬ですが、

衝動を抑えたりする効果は比較的少なく、

稀にじっとしていられなくなる症状が出る方もいらっしゃるようです。

 

 

 

 

私の場合は、上記のような症状はありませんでしたが、

もう1つの副作用と言われている、太りやすさが前面に出てしまいました。。。

勿論、休職してエネルギー消費量が少なくなっているので、

同じ量を食べていたら太るのは当然なので、薬のせいだけではないと思いますが、

あまりにも勢いよく増えていく体重に戦々恐々。

主治医には毎週のように太って嫌だと伝えていました。

でも主治医からのコメントは、決まってこうです。

 

 

 

 

「太ったのではなく、体重が増えただけです。」

「摂取カロリーが適正であれば、必要な体重です。むしろ健康的ですね。」

 

 

 

 

この押し問答は今後何ヶ月も続きます。

 

 

 

適応障害と服薬治療 vol.4

 

こんにちは、紫音(しおん)です。

 

前回のお話はこちらから。

 

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レクサプロ5mg→10mgの増量による副作用は2週間程で治りました。

その頃になると、新たな問題が発生してしまいます。

比較的毎日眠れていたはずが、眠っても途中で起きてしまい、

夜ぐっすり寝れなくなってしまいました。

それまではたまに寝付けない程度だったのに常態化したのは、

休職して仕事による疲れがなくなったこととお昼寝が原因です。

 

 

 

 

主治医に相談し、睡眠薬を処方してもらいました。

私が当時使っていた睡眠薬は、レンドルミンとデエビゴの2種類です。

 

レンドルミンは元々持っていた睡眠薬で、

休職前に眠れない時や時差ボケ対応時にも使っていたので、

副作用等もなく飲み慣れていました。

脳の機能を低下させることで入眠させてくれるお薬ですが、

長期間服用すると依存性が高いことから、新しく紹介されたのがデエビゴです。

 

デエビゴの方が新しい睡眠薬で、不眠症治療薬として知られています。

こちらは覚醒の維持に重要なオレキシンという物質に働きかけて、睡眠を促します。

通常、昼間は増加し夜間は減少している物質なので、

生理的な活動に合わせて効果を発揮してくれる優しいお薬と言えるかもしれません。

依存性が少なく、主治医の方針としては、

レンドルミンを減らしてデエビゴに切り替えたいとのことでした。

 

 

 

 

ただ、当時の私が飲み比べた時には、レンドルミンに慣れていたせいか、

デエビゴの効果が薄く感じてしまいあまり眠れず、

トラゾドンという3つ目のお薬に変更したこともあります。

 

トラゾドンは、抗うつ薬の1種でSSRIに分類されていないものの、

セロトニンに対して再取り込み阻害作用を持つお薬です。

睡眠薬を使わずに睡眠障害を治すためのお薬として知られていますが、

こちらは起床時に重い頭痛がしてしまいました。

素人見解では、SSRI(レクサプロ)も服用していたので、

私にはちょっと効果が強く出過ぎてしまったのかなと思っています。

 

 

 

 

このように、睡眠障害1つでも様々なお薬を試してみて、

自分の今の症状に合ったものを探しながら治療を進めていきました。

そのプロセスは方針こそあれど手探りに感じ、

中々先の見えない状況にとても苦しかった思い出があります。

 

 

 

 

次へ続きます。

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