適応障害と服薬治療 vol.9
こんにちは、紫音(しおん)です。
初めましての方、こちらで自己紹介しています。
前回のお話はこちらから。
エビリファイが再登場してから約1ヶ月、服薬治療が始まって6ヶ月目になったある日、
早朝から過呼吸の発作を起こして目が覚め、嘔吐してしまいます。
この頃には対応も慣れてきて、これはストレスかな〜だとしたら何が原因かな〜と、
落ち着いて考えられるようになってきました。
とりあえずこの日は休憩して、翌日の診察に備えます。
主治医に一連の話をすると、
「あなたにとって過呼吸は涙みたいなものですね。
限界が来ると溢れてくるサインで、わかりやすく教えてくれたと思ったらいいです。」
と言われ、過呼吸の発作に対する捉え方について、心がふわっと軽くなりました。
今までずっと、発作を起こしても人に迷惑をかけるだけで、
苦しさや辛さ、訳のわからない感情を1人で処理するだけのものだと思っていて、
涙だったら誰しも出るもので、生理現象として受け入れることができました。
更に、一般的な適応障害だけの症状を持った人の治療経過を辿っていないことから、
以前にも精神的に辛い時期があったんじゃないかと質問されます。
過呼吸の発作は何度か起こしてしまったことがあり、
今までの話を少ししたところ、先生が新しいお薬を処方してくださいました。
それがソラナックスです。
ソラナックスは、安定剤と呼ばれることもあり、
不安や緊張を和らげる効果が期待できる、即効性のあるお薬です。
強い不安やパニック障害を起こしてしまった時の頓服として使います。
作用がしっかりしている分、依存性に注意が必要となります。
発作が落ち着くまでは1人で耐え忍ぶものだと思っていた私にとって、
お薬を処方してもらえて、少しでも楽になるのなら試してみたいと思いつつ、
強い薬を服用することにやはり抵抗はありました。
ですが、主治医の
「お守り代わりに持っていてはどうですか」
という言葉に気持ちが楽になり、いざという時のために5回分、
処方していただくことになりました。
次へ続きます。