every cloud has a silver lining

病気でキャリアを挫折した30代女子が人生再起動中

適応障害と診断されるまで vol.8

 

こんにちは、紫音(しおん)です。

 

前回のお話はこちらから。

 

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月曜日に診察の予約をしたあと、翌日からも仕事があるので、

恐る恐る、手元にあった睡眠薬を服用することにしました。

この睡眠薬は、海外出張で時差がある時に、飛行機の中で眠れるようにと、

かかりつけの内科で数日分だけ処方して頂いたものの余りです。

まさかこんな時に役に立つとは思わず、持っていて良かったと眠りにつきました。

 

 

 

翌火曜日に1本の電話が入ります。

心療内科のクリニックからでした。

電話の内容はあまり覚えていませんが、予約の確認と、

記入した問診票についていくつか聞かれたような気がします。

受付の方の親切な対応に、見知らぬ病院の敷居が少し下がったようでした。

 

 

 

少し眠れて迎えた水曜日、仕事中はずっと耳の調子が悪く、

何となく音声がぼんやりして、相手の声がうまく聞き取れません。

ちょうど、エレベーターで高層階まで一気に上がった時のように耳が詰まり、

呼吸がやけに荒く聞こえ、自分の声は鼓膜に反響して、

まるでコンサート会場で聴く立体音響のようでした。

 

 

 

普段より幾分優しく感じる上司の声もあまり聞こえず、

些細なことでボロボロと涙を溢し、世界から自分を否定されているような気持ちを抱え、

予約していたクリニックへと向かいます。

 

 

 

次へ続きます。

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