適応障害で休職するまで vol.1
こんにちは、紫音(しおん)です。
前回のシリーズはこちらから。
心療内科で処方された薬を初めて飲んで迎えた木曜日、
睡眠薬を服用しなくてもぐっすり眠れました。
朝起きた時の絶望感のようなものはまだあり、心配しながら仕事を始めます。
仕事中に急に湧き上がってくる不安や悲しみはなく、
この日は泣くこともなく1日過ごせました。
ただ思考力は低下しているようで、打ち合わせをしながら、
「なんだか違う方向性に話を進めてしまっているなぁ」
「あのこと言いたかったのに伝え忘れてしまったなぁ」
などと、自分の中にもう1人の自分がいて、客観的に思うこともあったり。
相手の話が分からなければこちらが聞き返すのと同様に、
相手も私の話に対して質問してくれるので、少しぼんやりとはしているものの、
シンプルに「コミュニケーション」としては成立していました。
気持ちの面で言うと、例えるなら感情のセンサーが少し鈍っているような感覚で、
楽しい、嬉しいといったポジティブな感情もない代わりに、
ネガティブな感情に囚われることも少なく済んでいる状態。
総じて、薬を飲む前よりも働きやすくなっている印象はありました。
正直、少量の薬に頼りながら仕事を続けられるような気にさえなっていて、
服用初日は順調な滑り出しを迎えます。
次へ続きます。