適応障害と診断されるまで vol.10
こんにちは、紫音(しおん)です。
前回のお話はこちらから。
恐る恐る診察室のドアを開けると、そこは4畳程の小さな空間で、
真ん中の大きな机を挟んで椅子とソファが置かれ、
初めて会う人との距離感としては少し近く感じました。
そして白衣を着ておらず、ビジネスカジュアル風の方が一人、
椅子に座って出迎えてくれます。
この方がクリニックの院長先生、
まさかこれから先、長くお世話になるとは思いもしなかった方でした。
ソファに座ると先生からは、問診票を元に、
これまでの状況から今の体調について、様々な角度から質問がありました。
簡潔丁寧に一通りの確認があった後、適応障害と診断が下ります。
そしてこの症状が、
苦しんだ分と同じくらいの時間はかかるけど、必ず良くなること、
見通しの良い環境に置くこと、転職か休職か、とアドバイスを頂きました。
まずは今の症状を少しでも楽にするために、薬の服用を勧められます。
この時はまだ、心療内科に行くことさえも恐怖心があったため、
薬に対しても抵抗があることも正直にお伝えしました。
先生は受け止めてくださり、まずは少量から始めることと、
翌日からの仕事中に少しでも症状を抑えられることを説明してくださり、
恐々ながらも私が理解した上で、処方箋を書いて下さいました。
次は、休職するまでのお話に続きます。