every cloud has a silver lining

病気でキャリアを挫折した30代女子が人生再起動中

適応障害と服薬治療 vol.3

 

こんにちは、紫音(しおん)です。

 

前回のお話はこちらから。

self-journal.hatenablog.com

 

 

 

 

今日は服薬時の副作用について書いていきたいと思います。

これは心療内科のお薬をもらう時に、かなり気になって先生に確認しました。

特に飲み始めの頃は今まで通り仕事をしていたので、

業務に影響が出ると困ると思っていたのです。

実際は、症状の方がはるかに支障を来たしていたんですが、

正常な判断ができていないので、突っ込み所満載な質問をしてしまいます。

 

 

 

 

レクサプロの服薬を始めた時は、少し吐き気がしていました。

最初の2・3日で治まり、そこまで気にならなかったと思います。

当時の私は頭がぼーっとする、という感想を持っていましたが、

今振り返ってみると、薬のせいではなく

 

・そもそも脳の機能が低下しているので、思考力も低下している

・その「思考力」自体が、ストレスに晒されてネガティブなものになり、

 心身に影響を及ぼしている状態であり、「思考力」が低下するのは良いこと

 (ネガティブな考えが弱まるため)

 

ではないかなと考えています。

 

 

 

 

レクサプロについては、服用から2週間後に5mg→10mgに増量しました。

最初は薬に慣れるために少量から服用し、

徐々に増やして量を調整するという当初の治療方針の通りです。

10mgになってからは、服薬するとしばらくして吐き気があり、

中々治らなかったので、主治医に相談しました。

その時は、2週間までは様子を見てほしいと説得され、服用を続けました。

最大20mgが限度なので、半量ですが、当時の私には慣れなかったようです。

 

 

 

 

副作用には個人差があり、一概に同じ経過を辿るとは限らないですし、

私のように、同じ薬でも量を変更して副作用が起きる場合もあります。

くれぐれも主治医とよく相談して服薬治療を続けてください。

また、主治医任せになるのではなく、

自分自身でも服薬後の状態を客観的に見れると、医師の判断の助けになると思います。

 

 

 

 

次へ続きます。

self-journal.hatenablog.com

 

 

適応障害と服薬治療 vol.2

 

こんにちは、紫音(しおん)です。

 

前回のお話はこちらから。

self-journal.hatenablog.com

 

 

 

 

1番最初に心療内科を訪れた日

まずは少量から、と言われて処方された薬は以下の2つでした。

・レクサプロ:5mg

メイラックス:0.5mg

 

レクサプロはSSRIと呼ばれる選択的セロトニン再取り込み阻害薬です。

脳内の神経伝達物質の1つで、精神を安定させる働きを持つセロトニンを増やし

働きを良くしてくれるお薬と理解しています。

脳内にはセロトニンドーパミンノルアドレナリンといった神経伝達物質があり、

適応障害うつ病といった症状は、

この神経伝達物質のバランスが崩れてしまった結果、起きているんですね。

 

 

 

 

いわば、脳の機能障害であり、気合いや根性でどうにかなるものではありません。

主治医曰く、脳波の検査等でも全くわからないそうです。

 

 

 

 

2つ目のお薬がメイラックスで、いわゆる抗不安薬と呼ばれるお薬、

脳のリラックス系の神経を活性化させることで精神的な症状を緩和させます。

うつ病神経症などの精神科の不具合だけでなく、

心身症のような体の不調が全面に出ているような症状にも使われるそうです。

私の場合は、身体への症状が多かったので使われたのかなと推測しています。

 

 

 

 

この2つを処方された時、

・レクサプロはプラスを増やしていくお薬。今後メインで使う予定。

メイラックスはマイナスを減らしていくお薬。症状が緩和すればなくす予定。

と、素人にも理解しやすいように医師から説明がありました。

 

 

 

 

前回の記事で、服薬治療に対して偏見を持っていたことは書きましたが、

主治医の説明で不安が少し緩和されたこと、

偏見以上に症状の辛さが勝ってしまい藁をも縋る思いだったことから、

服薬治療を始めることにしました。

 

 

 

 

次へ続きます。

self-journal.hatenablog.com

 

適応障害と服薬治療 vol.1

 

こんにちは、紫音(しおん)です。

 

前回までのシリーズはこちらから。

self-journal.hatenablog.com

 

 

 

 

前回までのお話で、適応障害に加え、甲状腺機能低下症と鉄欠乏性貧血の治療を

合わせて行っていくことになったことをお伝えしました。

今回は、実際の治療内容について書いていきたいと思います。

今でこそ治療に必要なものとして理解していますが、

海外生活で病院に行かないことに慣れてしまい、

ちょっとくらいの体調不良は免疫力で何とかなると思っていたワタクシ。

どんな病気では服薬にはとても抵抗がありました。

 

 

 

 

特に心療内科の薬には酷く抵抗があり、

・薬漬けにされるんじゃないか?

・判断力が鈍って医師の言いなりになるんじゃないか?

・騙されるんじゃないか?

・脳がおかしくなるんじゃないか?

・少し休めばすぐに良くなるだろうし薬なんて不要なんじゃないか?

といったような偏見でしかない不安を抱えていました。

 

 

 

 

要するに治療方法に対する無知から来るもので、

わからないものは誰でも怖い→不安になってしまうのは仕方ないことです。

当時の私と同じように服薬に関して不安を抱えている方や、

服薬治療をされている方が周囲にいらっしゃる方など、

少しでも理解を得られて不安が軽減されるといいなぁと思っています。

 

 

 

 

同じ適応障害と言っても治療内容は患者さん1人1人異なりますし、

医師の治療方針によっても内容は変わってくることをご理解頂いた上で、

あくまでも1人の患者の症例として読んで頂けると嬉しいです。

 

 

 

 

次へ続きます。

self-journal.hatenablog.com

適応障害と血液検査 vol.10

 

こんにちは、紫音(しおん)です。

 

前回のお話はこちらから。

 

self-journal.hatenablog.com

 

 

 

 

内分泌科医の強力なお勧めを受けて治療を開始することにし、

待合室でお会計を待っている間、

診察室の中に一緒にいた看護師さんがこちらへ向かってきました。

治療方針などわからないことはないか等、丁寧に接してくださり、

あたたかいフォローが身に沁みました。

彼女は全員にしているのかもしれませんが、

わざわざ待合室まで追いかけてきた看護師さんは初めてで、印象に残っています。

 

 

 

 

医師には、早く社会復帰をして活躍できるように頑張りましょう、

と言われたところだったので、先生に悪気がないことはわかっていながらも、

休職中の私には少し引っかかっていました。

ですが、世間一般で見ればそうだよね、と自分に言い聞かせて、看護師さんにも

「復職できるように頑張ります」と伝えたところ、

思いがけない一言が。

 

 

 

 

「人生を楽しんでください。応援しています。」

 

 

 

 

大抵の人が人生の多くの時間を仕事に使っていて、とても大切だけど、

働くことだけが人生の全てではないと言われたようで、

休職中の私には心が軽くなる一言でした。

病気が治って仕事をすることになったら、安心して働ける場所を探したいと思います。

 

 

 

 

このシリーズはここで終わります。

記事を書いている今現在、休職期間も半年以上となり、まだ働けていません。

いつまで体調不良が続くのか、いつになったら「元気」になるのかわからず、

時に不安になったり、落ち込んだりすることもあります。

ネガティブな方に目を向けてしまうとキリがないですが、

少しずつ回復している事実もあるので、腹を括ってのんびり療養するつもりです。

この体験記が誰かの役に立てていますように。

 

適応障害と血液検査 vol.9

 

こんにちは、紫音(しおん)です。

 

前回のお話はこちらから。

self-journal.hatenablog.com

 

 

 

まず亜鉛不足と鉄不足を指摘された私。

鉄不足にいたっては僅差で入院沙汰になるところだったようで、

今まで、周囲と比べて疲れやすく体力不足を感じていたことが腑に落ち、

病名がついたことでどこか安堵感がありました。

そして甲状腺機能についても、過去の検査結果と今回の血液検査を元に

先生から怒られることになります。

 

 

 

 

先生:2012年にも、17年にも、21年にも検査していますね。

私 :いやぁ、そうだったみたいですね。。。

先生:毎回数値は基準値外ですね。

私 :そうですね。。。

先生:10年以上もこの状態では、明らかに甲状腺機能低下症と診断して良いでしょう。

私 :はぁ。。。

先生:今すぐ治療をすることを激しくお勧めします。

私 :まだ妊娠する予定はないんですが、治療した方がいいでしょうか?

先生:○○病院が何を基準にしているかわかりませんが、

   ここは女性の身体を総合的に見ていきます。

   私は女性の身体を専門的に、内分泌科で20年診療を行っています。

   この数値はもっと元気になれる状態です。

 

先生はどんどん語気が強くなって更に続きます。

 

先生:まして心療内科に通っているなら尚更です。

   心療内科の症状を軽減させるために、内科からアプローチできることがあります。

   今までが普通だと思っていたのならもっと元気になれますよ。

 

先生:私たちは女性の身体を健康に保って、社会で活躍して頂く応援をするために、

   女性専用のクリニックで診療を行っているんです!!!!!

 

先生:休職中なら病院にも通いやすいでしょう。

   融通が利く今のうちに元気になって社会復帰してください。

 

 

 

 

もはや先生の勢いに圧倒されつつ、論理的で筋の通ったお話と、

治すなら今のうちに、と思っていたこともあり、

心療内科の治療と一緒に甲状腺、鉄欠乏性貧血の治療も行っていくことにしました。

 

 

 

 

次へ続きます。

 

適応障害と血液検査 vol.8

 

こんにちは、紫音(しおん)です。

 

前回のお話はこちらから。

self-journal.hatenablog.com

 

 

 

 

1週間後に検査結果がわかり、再び内分泌科を訪れました。

診察室に入り席に座るやいなや、先生が矢継ぎ早に検査結果の説明を始めます。

 

先生:まず亜鉛が全然足りていません。基準値を大きく下回っています。

私 :亜鉛が足りないとどうなるんですか?

先生:皮膚炎や脱毛、味覚障害などがありますが、貴方の場合は貧血ですね。

   鉄も足りていませんね。鉄欠乏性貧血です。

私 :貧血と言われたことはないですが・・・?

先生:貧血と鉄欠乏性貧血は違います。

   貧血は赤血球やヘモグロビン不足ですが、鉄欠乏性貧血は鉄不足が原因です。

私 :一応基準値内で2桁ありますが・・・?

先生:1桁になったら入院です!!!!!(怒)

 

 

 

 

鉄欠乏性貧血という言葉は私も初めて聞きましたが、

立ち眩みや眩暈といった、一般的に知られている症状は実は鉄欠乏性貧血だそうで、

体内のフェリチンと呼ばれる鉄分の不足から来るそうです。

基準値(*)の範囲が広く、6〜180なんて書いてあるので、

てっきり問題ないのかと思っていたら、

欧米では女性の場合最低100以上、妊娠出産までに150以上になるのが理想で、

100を切ると貧血と見做され、妊娠出産の高リスクとされるとのこと。

 

 

 

 

つまり、私の身体のだるさや朝起きるのが辛いといった症状は、

鉄欠乏性貧血から来ている可能性があるようで、

先生から鉄剤を勧められ、服用することにしました。

大きくて真っ青なカプセルに入った鉄剤は、正直飲むのが戸惑う見た目でしたが、

これも症状改善のため、挑戦してみます。

 

 

 

 

更に肝心の甲状腺機能についても説明が続きます。

 

 

 

 

次へ続きます。

self-journal.hatenablog.com

 

 

 

(*)基準値は検査機関によるものもあるようですので、目安としてください。

適応障害と血液検査 vol.7

 

こんにちは、紫音(しおん)です。

 

前回のお話はこちらから。

self-journal.hatenablog.com

 

 

 

 

ドキドキしながら、いよいよ内分泌科の診察に向かうと

通されたのはお洒落な部屋で、品の良いグレーヘアの女性医師が迎えてくれました。

自己紹介と共に適応障害で通院していること、

心療内科での血液検査結果を見せた時に婦人科医にこちらを紹介されたこと、

10年前から定期的に甲状腺ホルモンの検査を行っていたことなどを説明し、

昔の病院の検査結果を見せました。

 

 

 

 

先生:10年前からずっと甲状腺の数値が低いじゃないですか。

私 :そうですか?

先生:慢性的な甲状腺機能低下症と言えます。何も治療していないの?

私 :確かその時は、妊娠したくなったらまた来てね、って言われました。(2回目…)

先生:○○病院は甲状腺の数値だけを見ているのかもしれませんが、

   うちは女性の身体を総合的にケアしています。

   心療内科にかかっているのであれば今すぐ治療をした方が良いです。

   内分泌科の観点からも力になれることが必ずあります。

私 :・・・(○○病院のこと、良く思ってないのかな)

先生:私は内分泌科専門医で女性診療を担当して20年になります。

   信用して治療に取り組んで頂ければと思います。

   まずは詳細な検査からしてもよろしいですか?

私 :はい、お願いします。

先生:全く10年も放っておくなんて!女性の身体を何だと思ってるのかしら!怒

 

 

 

 

ちょっとしたストレスで心が疲れちゃったかな、くらいに捉えていた適応障害

まさか別の病気が隠れているとは思いませんでしたが、

詳細な検査をしないままでは、心療内科の治療が進まなかったかもしれません。

どうか、身体のSOSを見逃さずに、ちょっとおかしいなと思ったら、

すぐに専門機関に相談してくださいね。

 

 

 

 

私自身とても驚きましたが、心療内科と内分泌科の症状が似ていることから、

甲状腺ホルモンの治療を行うことで、心療内科の症状緩和に繋がりやすいこと、

休職中で平日治療のために通院しやすいこと、先生の勢いに圧倒されたこともあり、

詳細な血液検査を行い、その日は帰宅しました。

 

 

 

 

次へ続きます。

self-journal.hatenablog.com